ボクと僕。
「何しに…きたの?」
僕は学校帰り、ハルカの家に寄っていた
何って…お見舞い…?
あの日、雨の中を帰ったハルカは風邪を引いて学校を休んでいた
「ボク…話したくないの…」
そう言うと布団を頭からかぶってしまった
だから…誤解だって言ってるのに…
「でも、クミからは何も言ってこないんだけど…」
そ、れ…は…………
あの後、坂田が言ったとんでもないことはこうだ…
「私も…ホントは…あんたが好きだったの…」
な!?
「でも、ハルカも同じだって知って…友達だったし…」
おいおい…
「ハルカに…お祭りに誘いなって…言ったのも私…」
マジかよ…
「だから…もしハルカがそこでフラれたら…って」
坂田は悲しく笑いながら、こう続けた…
「そしたら私にもチャンス…あるかなって。ずるい女だよね…」