ボクと僕。
坂田がタクミに告白したのは…自分をごまかす為だったらしい
タクミがそれをOKしたのも…多分同じようなものだろう…

そんな関係も知らずに…僕らは一つの席を囲っていた…



あの日、坂田はそれをタクミに話したらしい…それはタクミを本当に好きになったから…
嘘を付いたままにしたくなかったのだろう…


だから、でも、タクミも…同じ思いだったことを話して…別れた…。

その出来事が起こったのは皮肉にも…図書館の近くだったらしい…







もちろん、ハルカはそれを知らない…



僕から全てをハルカに教えてしまうわけにはいかない…
そこにはタクミの気持ちも…坂田の気持ちもあるから…




「お見舞いありがと。でももう大丈夫だから…帰って…」


『帰って…』そんな言葉が僕の心を突き刺した…




明日は、学校…来る…?



「…………。」
ハルカは応えない…









僕は待ってるから

また君の笑顔が見たいから

君と沢山話がしたいから

君と色々なものを見たいから

君と…一緒にいたいから



だから………








明日も、僕は待ってるからね…ハルカ



それだけ言って、ハルカの家を後にした…
< 34 / 48 >

この作品をシェア

pagetop