ボクと僕。
「…来てないね」
昼休み、僕を呼び出した坂田はそう言った
明日からテストだと言うのにハルカは今日も学校に来なかった…
日に日に…僕らの関係が…よくわからなくなっていた…
そういえば、あれからタクミとは一度だけ話をした
「一度フラれたくらいで…諦められるかよ…」
それがタクミの本音だった…
「それに…お前見てたら、お前にハルカちゃんじゃもったいなさすぎんだよ」
そりゃな…って、だけどな
〈バキッ〉
悪いなタクミ。一発、殴った
僕は、このときタクミを殴った感触と痛みを…忘れることはないだろう…
もったいないとか、そうじゃないとか…ハルカは物じゃないんだ。
それに今なら…ハルカが好きな気持ちはお前にも負ける気はないから…
僕はタクミにそんなことを言ってやった…