ボクと僕。

分岐点

「ねぇ…聞いてるの…?」


僕の回想を無視して坂田が何か言っていた



「聞いて…ないの?…あっそう…」

坂田の睨み顔はハルカ以上に…キツイ…
っていうか怖い…



「もう一回言うよ?あのさ…」

僕が聞いてもいないのに繰り返してくれるようだ…
今、気が付いたけど…こういう所。


坂田って結構、根は優しい子なんだな…って、





イカンイカン…僕にはハルカが…




「ハルカのとこ。二人で行こうよ」


それはとんでもない提案だった…!
でも三人で話が出来たら…何か変わる…?


というか…

ん、いやだ。って言ったらぶん殴られるだろな…


僕の腹は決まった…!






いいよ。OK。心得た。



「ん。じゃ放課後。西門で待ってるから」
心なしか…機嫌が良さそうな坂田はそう言ってクラスに戻っていった






まぁ…返事したものの…どうなるんだ…?
正直、不安だらけ…





とりあえず…
ハルカが会ってくれたら…いいけどさ…。
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