ボクと僕。

まず、沈黙


「どうしたの？二人して…」
不思議そうに…ハルカはそう聞いてきた



「決まってるでしょ？ハルカがいつまでたっても学校に来ないから…」
ホントに心配そうに坂田は…


「凄く…心配してたんだから…！」
根は…（あくまでも根は）優しいんだよな…





「そっか…クミごめんね」
明るく笑った顔は…いつものハルカだと思った


「あ…この前…ごめんね…ヒドイこと言ったね。ボク…」
僕の顔を見たときにはハルカはそう言った


いや…気にしてないっていうか…そうだな…


「ハルカ…あのね…」
僕の話を断ち切るように坂田が切り出してきた…


「この前のアレ…ちょっと…あって…」
坂田は雨の日のあの状況を…ハルカに話し始めた…





ただ…一つ。
坂田の思いを…除いて…だ。



「えーっと…それってー…」
頭を抱えながらハルカは…


「ボクの…勘違いっていうか…その…」
恥ずかしそうだった…


「ごめんなさいっ！」
うん…あれだ。それだけ元気なら風邪って嘘じゃないか





「まぁ…私もゴメンね。でもこんなヘタレ彼氏、いらないから」
ビシッ！と、僕を指さして…坂田は暴言を吐いた




「あはは♪クミはいらないって～どうする～？」
笑いながら…って、これがハルカの悪魔な部分だったね…



なんていうか…いつもの…教室での雰囲気のようだ…




だから…



こう言ってやった



























貰い手、いるだろ。そこに。