ボクと僕。
僕もそんな輪の中に…いた。


「おいっお前は誰タイプだよ!」


あぁ…捕まった…
コイツはこのクラス1の軟派野郎…鈴木タクミ


(一応)親友…ってことになってる(らしい)



だから…僕に振るなよ…



「センセは相変わらずムッツリやのぉ~」


ニタニタと笑ってきやがる…
コイツはいつもこうだ…


僕はため息をひとつ。


「アレだ。となりのクラスの上原って可愛いんじゃないか?」


『おぉ~!!』



なんて、一同から歓声がおきる…




意味わからん…




「やっぱりセンセもわかるかぁ~♪」

タクミ…上機嫌なのはわかるけど人の肩をバシバシ叩くな…
結構スナップ利いて痛いんですけど…



「で、どこ!?やっぱり胸か!?」



コイツは…まったく…



「いや、そこはあの笑顔だろ」








…なんで沈黙すんだよ…





『はぁ~…』

って今度はため息なのかい…。やっぱり意味わからん…


「つまらんなぁ~!まったく色気がない答えだ!」


ビシッと指差して言われてもだな…





はぁ…。僕のほうこそため息しかでないよ…

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