ボクと僕。

慣れてきて…

梅雨も明けたら

夏。


日差しはキツくなり

アスファルトという鉄板の上で焼かれてる気分だった…




「後2周!ほら!モタモタするなっ!」


先輩がいつにもまして先輩面して…暑苦しく叫んでいる


外周10周。入部してからずっとこのメニューはかかさない。

さすがにペース配分はわかってきた






そう。なぜか、僕は運動部に入っていた





違う…タクミのヤツが『名前だけでいいからっ!』って、同じサッカー部に入らされたからだ…



運動はキライじゃないから…

そんな軽い気持ちでOKしたことを…後悔した…



タクミの目的はもちろん女子からの黄色い声援だった


サッカー部って、やっぱりモテるらしい


だけど…


僕はアイツみたくバカじゃない。が、どうやら僕も少なからず同じ声援をうけてるようだった


だけど走ってる最中には


正直…さ…


そんなものを気にしてる余裕はなかった…よ。












アイツは…別…。
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