ボクと僕。
一番問題なのは

…時間だった…



両親は共働きで
早く家に帰っても仕方ない




そういう意味で部活はいい時間潰しだった


真面目に活動をしてただけに、今更部活以外で友達を作るのは…



難しいし



なにより





面倒だった








だから僕は
放課後になると図書室に行くようになった




別に本が好きなわけじゃない



でも、この古臭い不思議な匂いが…結構好きだった





中学校の図書室には少しだけど漫画もあった


古かったり、漫画なのに何だか難しい物もあったりした





毎日のように閉門までそこで時間を潰していた


何も読まず、ただ外を眺めている日や宿題を終わらせて過ごす日もあった








でも





いつもいつも





僕はひとりだった
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