貴方に捧ぐ初恋
・ディナーでの恋バナ・
「さく、ホントに別れてよかったのかなぁ…。」
「なにがあったの?」
「妃菜ちゃん、また悩んでるの?話し聞くから言ってみぃ?」
大学のサークルで特に仲の良い妃菜と麗夏ちゃんとご飯を食べにちょっとした居酒屋に入った。
その居酒屋は、とても雰囲気良く、個室のように隣同士が隔てられている。
いつものことだが、恋多き乙女な妃菜はよく思い悩んでいる。
「麗夏、さく、私さぁ、先輩と別れてよかったのかなぁ?」
「「よかったに決まってるじゃない!」」
私と麗夏ちゃんは同時に言う。