貴方に捧ぐ初恋

・約束・




妃都美から相談をもらった次の日から、佳奈子をほったらかして、渡部と仲良くする計画を立てていた。



「きっと、渡部はぎりぎりに来るから朝は接触不可能。昼休みとかは、逆に怪しいし…。」



「さく、大丈夫!!さくと一緒にいたら、仲良くなれると思うんだ。」



そんな風にいう妃都美を健気だと思う。



そんなときに思いついた。



「私、よく、塾の宿題とか、ほかのクラスの子たちに聞きまわってるんだ。だから、それに付き合ってよ。」



そうしたら、妃都美は嬉しそうに言った。



「渡部だけじゃないの?いいよ!!逆にそういってもらうと嬉しい!!」




< 34 / 81 >

この作品をシェア

pagetop