貴方に捧ぐ初恋
そう、私、麗華ちゃん、妃菜でよく恋バナをするんだ。
「ねぇ、さく?何か恋バナは無いの?さくは、いそうなんだよね。長く付き合っている彼氏。」
そう言い出したのは、妃菜。
「確かに。でも、さくってあんまり恋バナとかしなさそう。逆に、経験豊富と思って相談したくなる。」
そんな風に言うのは麗夏ちゃん。
「ちょっと、なんか勘違いしてない?私、彼氏いたこと無いよ?」
「なんで~!!ホントに話しに出ないし、休みの日とか予定あるとか言って、遊んでくれないし…」
いじけだしたのは妃菜。
お酒が入ると、感情豊かになる。
「でも、恋バナはあるでしょ?さく、モテそうだし…」
冷静なのに何か勘違いしてるのか、麗華ちゃんが言った。
「休みの日はバイト。だから、妃菜、ごめんね?ついでに麗華ちゃん、モテたこと無いよ?しかも、しばらく恋してないし…」