貴方に捧ぐ初恋
すると、いいにくそうにいったんだ。
「俺は、公立はS高って言われた。私立はH高の普通クラスだってさ。」
ランクで言えば、S高はO高の一つ下のランク。
「ふ~ん。」
「私立専願だったら、H高の特進クラスが妥当だってさ。お前は?」
「私は、専願だったら、G高の特進クラス。OK出たよ。」
「中田に、負けた!!」
がっかりしている、渡部に言ってやった。
「まだ分からないよ。冬休みがあるじゃない。」
しかし、私立の願書の提出は1月半ば。
それまでに、結果が出せるわけじゃない。
でも、それなりに頑張った。
私も渡部も。