ピンクの小指
「きれー。ピカピカしたピンクだぁ」
「翠はまだ子供だから小指だけね」
「これ、オマモリなの?」
「んー、お守りっていうか…おまじないみたいなもんかな。翠がいつまでもピンクの似合う優しい女の子でいて、幸せでいてくれるように。好きな男の子ができたら想いが叶いますように…ってね」
「うん」
「このマニキュア、翠にあげるわね」
「うん」
「取れてきたらまた塗るといいわ」
「翠のマニキュアだぁ。オマモリね」