イケメン彼氏にご用心!?




「めっちゃ寒いんだけど。ねぇー手ぇ繋ご」



手を差し延べる私を見て
優介が顔をしかめる。



「どっかの誰かさんの荷物を持ってるせいで、両手がふさがってるんですけどぉ?」



あ…★

そぉだったね。


「アハハっ。ごめん、ごめん♪」



優介の両手には私のキャリーケースともう一つは優介のキャリーケース。


イルミネーションで賑やかな街中をガラガラと引っ張っている。


「いじわる…」


私は自分のキャリーケースを受けとった。


「いじわるなのはどっちだよ」


子供の様に無邪気に笑う優介を見て、私もつられて笑顔になった。





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