イケメン彼氏にご用心!?




恥ずかしいのか、千帆は何度も止めようとするが、俺には無意味な抵抗だった。


脱がせようと、千帆の洋服に手をかけた途端



プルルルルー…



部屋の入口付近にある電話が鳴ったんだ。



俺は気にもとめず、行為を続けようとしたが


「わ…っ私!電話っ出てくる」


千帆は俺の腕をすり抜け、電話を受けとった。



「あ…はい、…はい…ちょっと待って下さい」



少し電話で
話していた千帆が、


俺の方を見て


「ご飯、部屋で食べる?それともレストランがいい?」



俺に悪いと思ったんだろう。


上目遣いで聞いてくる千帆が、また、愛らしくて



「どっちでも…」


拗ねた真似をしてみた俺。

それに気づいた千帆が慌てて


「じゃ…、じゃあ部屋で食べますっ…!」


受話器を手から落としそうになった。


可愛いやつめ♪



俺はクスッ笑ったが、千帆は慌てたせいで気づいていない。





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