チョコと焼酎~   st.valentin



「チョコ、まだあるじゃん。」

器に入れたチョコを口に入れた。

「ア~ッ!」

止めるヒマもなく、

「さっきのと、味違うし!」

2個目も食べちゃった!


「私のチョコなのに!」

竜二が、空の器を持って、ソファに座った。

「ゴメン。

美味くって、つい…」

しかも、それ………。

「ん?

ワイン、入ってた?」

そうなんです!

ピーチワインを入れました。


「ふぇ~ん!

食べるの、楽しみにしてたのに!

私の至福の時間を返せ!

…………ん、ん」

口の中に、チョコと仄かなピーチの香りが広がった。

「味わえた?」


キスで返された。



< 104 / 116 >

この作品をシェア

pagetop