チョコと焼酎~   st.valentin



耳元で囁く声と、太股に伸びていく指に、意識が集中してしまう。

「男前のみずきも好きだけど、寝惚けたお前を誰にも見せたくないと思った」

竜二の指が、蜜の谷間を行き来する。

「だから、飲み会の時は必ず、俺がウチまで送ってただろ」

………気付かなかった、竜二の思いに。

そう言えば、ユリアも、サークルの皆も、竜二の気持ち知ってたのかな?

私は、どうして気付かなかったの?



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