チョコと焼酎~   st.valentin



竜二に包まれて、朝を迎える。


それは、こんなにも心を穏やかにしてくれるんだ。



首に回した手に、ギュッ、と力を入れて、足を絡める。


「……うん?」


目を閉じたまま、竜二が私を思いきり抱き締めた。


「ヤリたいの?」


私のお尻に、熱い手を回す。


「バッカ。

幸せの確認中。

このままでいいの」


「お前はそれで、いいだろうけど、俺は?


俺にも、確認させて」

舌を絡める竜二。

………ぅふうっ。

キスの先までヤル気なの?


竜二の指が、悪戯する。


「…ん、あっ」

そんなつもりじゃないのに。


「やめて。

おとなしく、も少し眠ってな!」

「ダメ、無理」


男って、これだから………。


でも、素直に求め合えることが、嬉しかったりする。


だから、許しちゃうんだよね、結局。



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