チョコと焼酎~
st.valentin
「お水を、頂けたり、なんか、できませんか?」
あれ?
言葉オカシクナッテキタ。
「冷蔵庫に入ってる。」
もちろん、自分で出したっす。
「冷蔵庫の中、プリンとチョコがたくさん……」
私は、竜二の顔色を窺いながら聴いた。
「柴田って、お酒、全く飲めないの?」
また睨むぅ。
「まあな」
「意外だね。
見た目は、酒豪なのに」
「…はぁ~。
まいるよな。
それで苦労してんの」
なるほど。
友達できると、やたら飲み会だの合コンだの大変らしい。
飲めないなんて、誰も信じないか。
それで、サークルの飲み会も避けてたんだ。
「ホント、ゴメン!
でも、言ってくれれば良かったのに」
「なんか、言い辛くて。
バスケは、ホントに楽しかったし。
でも、もう行けないか」
「ゴメン。
私のせいで。
でも、先輩達に頼んでみる。
私も、柴田がいてくれた方が楽しい」
ゲッ!
顔の体温が、急上昇してる!
どして?
顔が上げられません。