チョコと焼酎~   st.valentin




寒くなると、鍋料理が食べたくなる。



でも、ひとり鍋は、ヤッパさみしい。


そんな時呼び出すのは、当然、竜二な訳で。


近所のスーパーで、食材の調達中です。




「だから、キムチ要らねぇ」


カゴに入れたら、棚に戻された。


辛いのダメって、ヒゲ親爺の癖に!


「キムチ鍋、温まるのに!


お子ちゃまねぇ」


「はっ?


じゃ、豆乳は?


女らしさアップに。


チットは胸も育つんじゃね?」


「大きなお世話だよ!」


ムカツク!


「そんなにデカイ乳が好きなら牧場に行けば?


あ~、北海道に帰んな!」



「帰んなくても、不自由してません!」


「……それって、キャバクラとか、風俗系?

やだあ。


不潔!」


「アホか!ちげえよ」


…………じゃあ………

「カノジョ?」


いるの?


「ふっ。


教えねぇ」


竜二は、知らん顔でカゴに材料をぶちこんで行く。


私は、その後ろをフラフラと着いて歩いた。

まだ飲んでもないのに?


なんで、フラフラと?


変なカンジ。



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