チョコと焼酎~   st.valentin




散々大笑いして、流れ出た涙を指で拭きながら、


「写真ねえの?


見たかったぁ」



ねえし、あっても見せるか!



「バカ」


恥ずかしくって、コタツに潜り込んだ。



なんで喋っちゃったの?


私がバカだ。



「オーイ。


でてこーい。


窒息するぞー」



って言いながら、竜二が足先で私の顔をツツく。


「もーっ!」


ガバッと、体を起こして竜二を睨む。



「なにすんのよ!


臭くて死ぬ!」


鼻を押さえている私の手をパチパチ叩きながら、笑って、

「わり~!


足が長くて」



自慢か!


目の前の竜二の髪を、グシャグシャにしてやった!


「オマエ、最高おもしれー!」



髪、グシャグシャにやり返された。


「なんなのよ!


あたしの聞いた事には答えないで!


何誤魔化してんの?」






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