チョコと焼酎~
st.valentin
真顔になった竜二が、ため息をついて話しだした。
「言いたくねぇ」
「そーとーヤバい事、やっちゃったんだ!」
そんなの、聞くのも怖いか。
「わかった!
終わり!
もう訊かないから!」
私は、竜二に笑いかけて、食器を片付けた。
「香坂ぁ。
オマエが考えてる様な事じゃないからな」
………どんなことなの?
妄想ばかりが、逞しくなるじゃんか。
私の顔を覗き込んで、困ってる竜二。
私、どんな顔してる?
もう、いいって。