チョコと焼酎~   st.valentin



「コタツ、電源入ってないぞ。


寒いとこで、よく眠れるな。


風邪ひくぞ」



おコタのスイッチ入れて、抱えてきた食材を冷蔵庫に入れて、私の横に座った。


「カニ鍋の材料持ってきたから。


生キャラも、買ってきたぞ。


今食うか?



オ~イ、起きろよ」



コタツから、出られない。



きっと目が腫れてる。


私のくせに、不覚にも泣きながら眠ってしまった。



コタツの中から、竜二に話しかける。


「何しにきたの?」


「はぁ?


オマエ、メールしてきただろ?


だから、カニ持ってくって………。


てめえ、俺の返信見ないで寝てたのか?」


返信?



私は、コタツから手だけ伸ばしてバッグを取ろうとした。



…………届かない。


「こら、いい加減出てこいよ。


話しもあるし」



竜二に腕を掴まれて、引っ張り出された。



目が合ったら気まずい。



うつむいたまま、バッグから携帯を出して、着信を見る。


確かに、



********


今バイト終わった。

一回帰ってカニ持っていく。

楽しみに待ってろ


********




< 56 / 116 >

この作品をシェア

pagetop