チョコと焼酎~   st.valentin



「ミズキ、あんた何やってんの!」



そして、1月が終わる頃、ついに百合亜に説教されています。



「冬休み明けからずっと、おかしいとは思ってたけど、いつまでそんな事してるつもりなの!」



授業終りに、待ち伏せされて、校舎裏に連れ込まれています。



「あんた、皆がどんだけ心配してると思ってんの!」



姐さん、恐いです!


私は、階段に座らされ、百合亜は仁王立ちでこっちを睨んでる。


「私は、あんたのサークルの先輩達にまで囲まれたんだからね!」


囲まれた…?


「えっ?あの……。


百合亜、ご、ごめん」


そんな大袈裟な?



はぁ~!っと、ため息をついたユリアが、私の隣に腰を降ろす。


「ミズキ、あんたがバスケどころか、飲み会まで出てこないって、有り得んでしょうが。


学校に来ても、コソコソいなくなるし」


「いや、コソコソしてるつもりは……」


ユリアの瞳が、私を射ぬく。


「私を誤魔化せるとでも?」


ひーっ!


滅相もございません!

「おおお、思ってません!」



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