チョコと焼酎~
st.valentin
「あんたの事、一番心配してんのは、柴田だよ?」
竜二が?
「あいつ、見てらんない位落ち込んでんだけど?
あんた達、どうなってんの?」
どうなってんの、って言われても……。
「どうなんだろう?
わかんない。
私、……私もわかんないの。」
もうダメ。
上手なウソなんて思いつかないし、なにより、もう自分自身が限界だったのかな?
ユリアに、何もかもブチまけて楽になりたかった。
だから、手遅れな思いも、ドス黒く渦巻く嫉妬心も、後悔の嵐も、涙と一緒に吐き出してしまった。
ユリアに、背中を撫でられながら。