チョコと焼酎~   st.valentin



竜二が、私の手を引いてコタツに座った。

私は、隣にぴったり抱き寄せられてる。


メチャメチャ恥ずかしい。


心臓、爆発寸前です!

「ずっと好きだった」

夢みたい!


「だから、スゲ~嬉しい。

チョコ食べたいんだけど、いい?」


食べてほしくて作ったんだもん。


「ど、うぞ」



竜二は、私を片手で抱いたまま、器用に手を伸ばして箱を取る。


「開けて?

手が離せないから」


そういうと、竜二が私を抱き締めた手に力を入れた。


私は、抱かれたまま箱のリボンをほどき、蓋を開けた。



今、この状況がまだ理解できなくて、現実味がない。



< 98 / 116 >

この作品をシェア

pagetop