チョコと焼酎~
st.valentin
竜二が、私の手を引いてコタツに座った。
私は、隣にぴったり抱き寄せられてる。
メチャメチャ恥ずかしい。
心臓、爆発寸前です!
「ずっと好きだった」
夢みたい!
「だから、スゲ~嬉しい。
チョコ食べたいんだけど、いい?」
食べてほしくて作ったんだもん。
「ど、うぞ」
竜二は、私を片手で抱いたまま、器用に手を伸ばして箱を取る。
「開けて?
手が離せないから」
そういうと、竜二が私を抱き締めた手に力を入れた。
私は、抱かれたまま箱のリボンをほどき、蓋を開けた。
今、この状況がまだ理解できなくて、現実味がない。