まだまだ私は4番目。
「達哉さん、ごめんなさいっ!」

「え…?」

「私…彼氏いますっ!」

達哉さんはきょとんとした表情で私を見、静かに微笑んだ。

「知ってるよ。」

「ええっ!」

驚いて顔を上げる。
だけど達哉さんはニコニコ笑っていた。

「だけど、瑞希さんのお父さんはお付き合いに反対してるんだよね?」

「パパ…!」

そんなことまで森野さんや達哉さんに話したのっ?

やっぱりパパなんて大嫌いっ!

達哉さんは、笑顔は崩さないけど、やけに真剣な口調で私に言った。

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