まだまだ私は4番目。
「ねえ、何で何も言ってくれないの?
嫌じゃないの!?」

「何が…。」

「私翔の彼女だよ?彼女が他の男とデートしようとしてるんだよ?」

翔は心底めんどくさそうに私の腕をほどいた。
そして、今まで見たこともないような冷たい目をして、私に言った。

「別に構わない。
大体俺、日曜模試だし。」

翔は私を置いて歩いて行く。
私はその場に立ちすくんで、遠くなる翔の背中を見つめることしか出来なかった。
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