まだまだ私は4番目。
「すみません、私…。達哉さんにご迷惑を…。」

「いや、僕も少し言い過ぎました。」

「そんなことな…いえ、やっぱりあります。」

「ははは…。」

翔が私を利用してるなんてありえない。
確信は無いけど…翔はそんなことしないんだから!

達哉さんは私の手をそっと自分の手で包んだ。
何事か、と私は驚いて達哉さんを見る。

達哉さんは、優しい目をしていた。
だけど、口調は真剣だった。

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