まだまだ私は4番目。
達哉さんは私の手を取り、指輪をはめようとする。

抗えない。

だってこんなに想われてる。

私が翔に4番目って言われた時、本当の意味を知らなくて随分悩んだ。

やっぱり、隣にいる以上1番がいいと思うのは当然だから。

自分が1番になれない辛さ、苦しさ。
私にはわかる。

なのに…。なのに達哉さんは、1番じゃなくていいって言う。

しかも私にとっての1番は他の男。
それをわかっていて私を好きだと言ってくれる。

私は…達哉さんを拒めない。

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