*制服のボタン*I love it forever*

怒りに溢れる俺を見て、青ざめ固まる平山に近付き、顔を絞る様に掴み。



俺は溢れ出る怒りをぶつけた。

相手が女だろうと、凜花に危害を与える奴は許せねぇ…って。



「ヒィッ…」


と悲鳴を上げ、涙目になりながら顔を歪める平山。



…許せねぇ…


怒りで手が震える…


そんな俺を見た凜花が。





凜花が震える手で俺のシャツを掴むと。



「陵弥…ヤメて…」



「…俺は一生許せねぇ…」


なのに、凜花が…


「もういいからッ」


凜花が無事だったのが救いだ…そう思って、俺は平山の顔から手を離した。


平山はその場に力なく崩れ。



男達は慌てて扉に駆け寄ったけど、後から来た卓に蹴りを食らい、膝から崩れた落ちた。



沙織ちゃんが駆け寄り、凜花にジャージを羽織らせる。



扉の前にいた、凜花の上にいた男…



クソッ!!

思い切り蹴りを入れた。

こんなんじゃ足りねーけど、まず先に凜花を何とかしなきゃ……



「裏道行くから少し我慢して。卓!先行くから後頼む」




俺は凜花を抱き上げ、裏道を走った。


凜花が無事で良かったって、そう思っていたのに…




凜花をあんなに傷付けるなんて思ってもみなかった…


全て…俺のせいなのに…



凜花……



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