*制服のボタン*I love it forever*


俺……どうかしてた……


あんな事があったばかりの凜花を……



激しく動揺していて気付いてやれなかった……



凜花に触れ…夢中で…


…抱こうとした……



「…ぃっ…イヤァーッ!!」



凜花の叫びは尋常じゃなかった……



泣きながら、ガタガタと震え…

呼吸までもが荒くなって。


俺が無理に抱こうとしたから…恐ろしい光景を蘇らせてしまったんだ……



震える凜花の手をギュッと握り…



「…ごめん…もう何もしないよ…」



そう言って凜花を抱きしめるしか出来なかった……


怯える凜花を見るのが辛い……


震える凜花に何もしてやれない。



俺が触れると凜花が壊れてしまいそうで怖かった……


傍にいる事で凜花を苦しませるかも知れない…


そう思うと本当に怖かった……




震える身体を落ち着かせると、タクシーに乗せ凜花の家まで送った。




具合が悪くなったと凜花のママさんに伝えた。



家の中入る凜花を見送る。


俯いたままで、一度も振り向かない凜花…





どこを歩いて帰って来たのか……

気付いた時


真っ暗な部屋の中にいた。


< 132 / 261 >

この作品をシェア

pagetop