*制服のボタン*I love it forever*
俺……どうかしてた……
あんな事があったばかりの凜花を……
激しく動揺していて気付いてやれなかった……
凜花に触れ…夢中で…
…抱こうとした……
「…ぃっ…イヤァーッ!!」
凜花の叫びは尋常じゃなかった……
泣きながら、ガタガタと震え…
呼吸までもが荒くなって。
俺が無理に抱こうとしたから…恐ろしい光景を蘇らせてしまったんだ……
震える凜花の手をギュッと握り…
「…ごめん…もう何もしないよ…」
そう言って凜花を抱きしめるしか出来なかった……
怯える凜花を見るのが辛い……
震える凜花に何もしてやれない。
俺が触れると凜花が壊れてしまいそうで怖かった……
傍にいる事で凜花を苦しませるかも知れない…
そう思うと本当に怖かった……
震える身体を落ち着かせると、タクシーに乗せ凜花の家まで送った。
具合が悪くなったと凜花のママさんに伝えた。
家の中入る凜花を見送る。
俯いたままで、一度も振り向かない凜花…
どこを歩いて帰って来たのか……
気付いた時
真っ暗な部屋の中にいた。