*制服のボタン*I love it forever*
あの日から凜花と会ってない……
凜花が避けてる……
繋がらない携帯…
何度、同じ番号にかけても無情な機械音が、繋がらない事を知らせるだけ……
苦手なメールも毎日数件送っても、返事が返って来る事はない。
「ばか野郎…あんなに夏休みを楽しみにしてたじゃねぇか…」
そう呟いてソファーに携帯を投げ付けた。
【ピンポーン】
インターフォンが鳴り一瞬、凜花かと思うけど
「よう…ちゃんと食ってるか?」
姿を見せたのは卓だった。
あの日から卓は俺を心配して度々来る様になった。
「凜花ちゃんから連絡あったのか?」
その度に繰り返される会話。
あの日、卓達が帰った後の事は何も話していなかった。
「凜花は…もう俺なんか嫌になったのかもな…」
そう言った俺に卓が顔を曇らせた。
「陵弥…」
「俺は…凜花に怯えられるのが堪らなく辛い…」
あの日の怯えた凜花の俺を見る顔が頭から離れない。
俺は卓にあの日の2人の事を話し始めた。
そして…自分を責めた…