*制服のボタン*I love it forever*
俺が無理に抱こうとしなければ、凜花はもう笑えていたかも知れない……
何でわかってやれなかったんだろう……
「陵弥…俺だって…同じ事したと思うよ…」
卓がそう言った。
「陵弥が初めて本気になった女だろ…簡単に離すなよ…」
…初めて……本気になった女……
凜花の心が欲しくて、欲しくてやっと捕まえたのに…
こんな事で離したくない。
好きで好きで堪らなかった…
俺の傍で俺の事だけでいっぱいにさせたくて……
誰にも触れさせたくなくて……
………それなのに…
離したくない。
なくしたくない。
傍にいて欲しい。
そう思うのは……
……凜花だけ……
愛しくて…堪らないのに…
浮かんで来るのは笑った顔の凜花より…
あの日の傷付いた凜花の顔だけ……
……凜花……