*制服のボタン*I love it forever*

俺が無理に抱こうとしなければ、凜花はもう笑えていたかも知れない……



何でわかってやれなかったんだろう……



「陵弥…俺だって…同じ事したと思うよ…」



卓がそう言った。



「陵弥が初めて本気になった女だろ…簡単に離すなよ…」



…初めて……本気になった女……



凜花の心が欲しくて、欲しくてやっと捕まえたのに…


こんな事で離したくない。


好きで好きで堪らなかった…


俺の傍で俺の事だけでいっぱいにさせたくて……



誰にも触れさせたくなくて……




………それなのに…



離したくない。



なくしたくない。




傍にいて欲しい。





そう思うのは……


……凜花だけ……




愛しくて…堪らないのに…


浮かんで来るのは笑った顔の凜花より…


あの日の傷付いた凜花の顔だけ……




……凜花……






< 135 / 261 >

この作品をシェア

pagetop