*制服のボタン*I love it forever*
「…私…陵弥に抱かれるのが怖いんだよ…」
話し終わると沙織は。
「…陵弥も凜花に怯えられるのが辛いって…」
…だよね……
「私も陵弥に会うのが怖い…」
また…あんな顔させるのが…怖い……
部屋の窓から見える空に浮かぶ白い雲が、揺ったり流れるのを見つめた。
すると
いつの間にか私の携帯に電源を入れた沙織が。
「凜花…これ…」
携帯を開いて私の目の前に差し出した。
陵弥からの着信とメールで溢れていた。
「ちゃんとメール読んであげなよ…」
沙織の言葉に私は。
ゆっくり受信ボックスから一つ一つメールを開いた。
そこには………
陵弥の思いが沢山溢れていた。
メールが苦手な陵弥が毎日……
―…会いたい…―
幾つも並ぶディスプレイの文字が滲む。
涙で滲んで読めないよ…
…陵弥……
私は携帯を胸に抱いた。
ごめんなさい……
陵弥…私も……会いたい…
「凜花…会いに行きなよ」
沙織の言葉に携帯を握り締めて、泣きながら小さく頷いた。
……陵弥……