*制服のボタン*I love it forever*
夏休みも後、数日で終わる。
毎日、凜花のいない空っぽの空間で、鳴らない携帯を開いては閉じての繰り返し……
凜花は俺と離れるつもりか……
会いに行けばいいのに、怖くて……馬鹿だな俺……
元々出歩くのが苦手……
部屋に隠りきりで会いにも行かないで…
…凜花……会いたい…
握りしめていた携帯の履歴の初めの凜花の文字……
ボタンを押して耳に当てた。
1回…2回……
繋がってる…?…
フッ…… 凜花…
「ばーか!出んのおせっーよ!!」
あ…俺、何言って……
まぁいい……凜花に繋がった…
「さっさと会いに来い!いつまで俺を待たせんだ。ばーか!!」
……………
「いいから今直ぐ来いッ!!」
そう言って電話を切ると、部屋を出た。
凜花は来る……絶対…
近くまで迎えに行くつもりで、俺は急いだ……
途中にある公園の前に差し掛かかった時。
「ヤメテッ!!」
「うるせーッ!」