*制服のボタン*I love it forever*
毛先のボタンを揺らして見入ってる女。
コイツ…俺の胸の中だなんて忘れてやがる…
「綺麗な髪切んなくて良かったな」
「ふぇ?」
俺がそう言うと、大慌てで俺から離れた。
あんな噂がある癖に、男慣れしてないし、おもしれぇ女。
所詮、ただの噂か。
この瞬間、興味があっただけの噂の女に、俺の事しか考えられない様にさせたい…って、気持ちに変わった。
離れた瞬間、地面に落ちたボタンを女が拾って。
「あの…これ…」
俺に差し出したけど。
「やるよ」
へ?って顔する女。
この女…
噂の女だけあって、人目を惹く目立つ顔。
背中まである少し明るい茶色い髪が綺麗な顔を際立たせている。
フッ…自然に笑みが溢れた。
俺を見上げる女に顔を近付けながら。
「俺に見とれてんの?」
驚き、のけ反った女に触れるだけのキスをしてみた。
固まって、おもしれぇ…
たかがキスだろ……
「なっ何すんのぉー」
って、ああー危ね!
バランスを崩した女が俺の腕を掴んだ。
『『ウワァッ!』』
2人同時に発した声と共にベンチの上…
俺が押し倒してるみてぇじゃん…
目をパチクリして固まる女に。
「誘ってんの?」
「ち、違っ!」
プッ…
赤くなって動揺してるし。