*制服のボタン*I love it forever*
凜花の腕を掴んで中庭まで連れて来た。
正直、ショックだった…
俺に何にも言わない凜花…
会いたかったはずなのに…
俺の口から出た言葉……
「それって俺への当て付け?」
あんなに、あんなに綺麗だった髪を切ってしまった凜花に……苛立っていた…
こんな事が言いたかった訳じゃなかったのに…
「髪を切ると当て付けになるの…?」
凜花の言い方に苛立ちが増した。
「じゃあ何でッ!」
声を荒げると凜花がビクつき身体を震わせた。
俺…何やってるんだか…
俯いた凜花を抱きしめた。
…凜花の匂い…
凜花の温もり…
…離したくない…
そう思った瞬間。
「少し時間が欲しいの…距離を置きたい」
頭を思い切り殴られた様な衝撃だった……