*制服のボタン*I love it forever*
俺を好きなら何で……
何で抱え込む…俺が受け止めるから…
…俺に言えよ……
凜花が俺の腕を振りほどく…
「…ごめん…」
…凜花…
凜花をもう一度抱きしめて強引に唇を合わせた。
そして気付いた……
「凜花…痩せた…?」
ただでさえ細い身体が…
俺のせいで苦しめた…
俺が信用出来なくなったのか…
凜花にぶつけた言葉で…
また……凜花を泣かせた…
「…ごめん」
そう言葉を残して、逃げる様に中庭から出て行く凜花の背中を見つめた。
最低だな…俺……
凜花を泣かせたい訳じゃないのに……
ただ愛しいだけで、傍で笑っていて欲しい。
そう思っているのに……
凜花は俺の腕をすり抜けて行く……
全部、俺のせいか……
凜花が泣くのも……
凜花が痩せたのも……
凜花が傷付くのも…
髪を切ったのも…
……全部…
俺のせい……
この日から
俺は中庭に行くのを止めた。