*制服のボタン*I love it forever*
誰も傷付かない恋愛なんかない…?
沙織の言葉が耳の奥に響く。
「アンタは陵弥を傷付けたくないって言ってるけど、
陵弥は傷付いてもいいからアンタと、凜花といたいって思ってるんだよ。
それだけ愛されてんだよ…」
…傷付いてもいいから…?
沙織の言葉が胸に突き刺さる。
私は自分が傷付きたくないだけ…
陵弥の辛い顔を見ると自分が傷付くから…
そんなの………
わかってた。
本当は逃げてるだけだって。
「陵弥と話しなよ。見てるこっちが辛いよ…」
……………。
「じゃ先に行くね」
そう言うと沙織は屋上を出て行った。
沙織の後ろ姿を見送った。