*制服のボタン*I love it forever*
中庭のベンチに寝転んで、卓に胸の内を吐き出した。
だけど……
卓だと思っていたのは…
凜花だった。
目の前にボタンを差し出す凜花に、いるはずのない凜花に驚いた。
もう終わりかと思った…
目の前の凜花がボタンを返したら…
…終わり……
「…返す気?」
俺はそう言うと。
凜花から目を反らした。
「…陵弥はどうして欲しいの…?」
ゆっくり凜花を見上げて。
「…凜花に持ってて欲しい…」
凜花の目に涙が溜まる…
「…陵弥は私が好き…?」
「あぁ…好きだよ」
…離したくない……
凜花の頬を涙が伝う…
「…ボタン…返さない…
私も…陵弥が好き…」
馬鹿だな……今頃……
凜花の首に手を伸ばし
俺を覗き込む凜花を引き寄せた。
凜花の涙が俺の頬にポタッと落ちる。
……凜花…
俺は…凜花と唇を合わせた。