*制服のボタン*I love it forever*
突然の凜花の訪問……
嬉しくない訳がない。
だけど……
「卓が?」
「うん…仲良さ気に腕組んで笑ってた…」
卓が…他の女と……?…
だから、誘っても帰ったのか……
いや、卓に限ってそんな事あるかな……
「…沙織…泣いてた…」
沙織ちゃんを心配して暗くなる凜花……
「…あんまり心配すんな…卓にも何か理由があるんだろ」
凜花の頭を撫でた。
凜花の持ってた小ぶりの紙袋から、ラッピングした箱が覗いていた。
「それよりソレ何?」
「…誕生日プレゼント…」
「俺に?」
そう聞いた俺の目の前に差し出す凜花。
凜花が香水をくれた。
オシャレなブルーの小瓶の香水は、柔らかい香り。
本当に嬉しかった……
しかも、普段香水なんか着けない凜花が、色違いの小瓶に、自分のも買っていて。
同じ香り……何か怪しくねぇ……
「俺と同じ香りしてたら誰も手、出せないよな…」
って、言ったら凜花は真っ赤っか……
あー可愛い……凜花に触れたい……
俺の欲望が沸々と…沸き上がり…
甘い時間に溶けて行く……