*制服のボタン*I love it forever*

授業が終わると、担任の呼び出し。



成績は悪い訳じゃないが、サボり常習犯の俺はプリント提出。

所謂、補習みたいなもん…


凜花にメールっと…ゲッ…
携帯忘れた……


廊下で、凜花の元に向かう幸樹に出会した。



「あー幸樹、今日遅くなるから凜花に先に帰れって言って…」



俺…馬鹿だった……

幸樹に凜花に接する隙を与えてしまって。



ニコッと笑った幸樹が。


「了解」



って……



まさか、幸樹が本気で凜花に手出すなんて思ってなかったから……



プリント提出を終え、教室に戻ると卓と沙織ちゃんがまだいた。



「陵弥、終わったのか?」

「ああ…あんなの楽勝よ…」



なんて呑気に言った俺に沙織ちゃんが。



「珍しく凜花を部屋に待たせてるから、早く終わらせたんでしょ…」



…は?……


「今……何て…?」


「あれ?…部屋で待っててって伝言だからって、幸樹君が……凜花連れて行った…けど…」



あの…馬鹿!!




俺は鞄を掴むと、慌てて教室を出た。



クソッ!!……幸樹のヤツ…



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