*制服のボタン*I love it forever*
慌てて玄関を開ける。
部屋に入るなり、ベッドの上に凜花……その上に被さる幸樹。
カーッと頭に血が上る。
幸樹に掴み掛かり、殴ろうとする俺を凜花が止める。
こんな事されて、何故庇う……
必死に止める凜花に、苛立ちを押さえて幸樹を床に叩き付けた。
凜花を抱きしめると。
「幸樹君…さっき何で陵弥なんだって聞いたよね…
私が抱かれるのが怖くて拒否し続けてた間も、陵弥はずっと待っててくれたんだよ…」
当たり前だ……離したくなかったんだから…
「陵弥は身体だけじゃなく心まで抱きたいって言ってくれたの……
私は陵弥じゃなきゃ駄目なの…陵弥が好きだから」
凜花が……愛しい……
俺を好きだと言い切った凜花を離したくない。
凜花のブラウスを直し座らせて。
幸樹を立たせ、
「凜花は諦めろ」
一発殴った。
凜花の素直な俺への気持ちを聞いただけで、幸樹への怒りは浄化されていた……
だけど、二度と凜花に手出すなって意味で……
「…ごめん…」