*制服のボタン*I love it forever*
「か、帰るッ!」
勢いよく立ち上がる凜花の前に入れたばかりのコーヒーのカップを差し出した。
「噂だろ?」
噂なんか誰にでもあるだろ…
「それに…噂なら俺だってあるしな…」
そう言って俺が目を伏せると、凜花はまた、座った。
隣に座り、声を掛けると過剰に反応する。
「は、はひぃッ?」
って、のけ反った上に何だよその声。
プッ…
「お前馬鹿だろ!俺に何かされると思ってる訳?」
「だ、だって普通そう思うでしょーが!」
まぁ…したいと思ったけど…
「何もしねぇーよ!」
そんな、過剰に意識してる女に、何も出来ねぇよ!!
真っ赤になってるし。
プッ…
何だかツンデレ女かと思えば、可愛いとこあるんだな…
後腐れのない遊びの女とは違う…
笑いを堪える俺に。
「だっ、だって噂真に受け連れ込んだんじゃ…」
「噂だろって言ったよな?…それとも何かしてほしい訳?」
意地悪く言ってみる…
「お前って噂通りの女な訳?…違うだろ!!」
噂なんか…気にするんじゃねーよ…
「俺の噂だって…」