*制服のボタン*I love it forever*

「本当かどうかなんて誰にもわかんねぇだろ…」

黙る凜花に。



「俺は噂なんかどーでもいいんだ…俺の事信じれるヤツだけ傍にいれば」



これは…本心だから…



凜花のポケットから落ちたボタンを拾って、凜花の掌に乗せた。



そして…



「…このボタンは俺が信じらんなくなった時に返して…」




そう言ってボタンを握らせた。




本当は、このまま抱きしめたかった…


だけど俺は、のけ反った身体を引き寄せただけで。



「コーヒー冷めるから飲めば?それともコーヒー駄目だった?」




って、馬鹿だ俺…



中庭でキスなんかした癖に、連れ込んだ途端何も出来ねぇなんて…



隣でチラッと見上げられて、そんな顔すんなよ…



冷静を装って結構、俺も意識してる…



俺ってこんなキャラじゃねーぞ!!



何、やってんだ俺…
勢いで連れ込んで、何も出来ねぇなんて…



マジになった女だから…?


散々、動揺した凜花を楽しんでた癖に…




ガッチャーン!!





< 43 / 261 >

この作品をシェア

pagetop