*制服のボタン*I love it forever*

「それで…何も出来なかったって?…陵弥がねぇ…」


昨日の事を卓に言うと、呆れた様に俺を見下ろした。

「うるせ…」



仕方ねぇだろ…あんなに意識しておどおどした女に、何か出来るか……




俺は中庭のベンチに向かった。

窓を見上げると、凜花が気付いた。



軽く手を振ってみると、凜花が笑った様に見えた。


今日も家に来いとメールを送ると。



開け放たれた窓から凜花が、左手で丸を作って外に向けた。




俺の口元が緩む。




帰りの下駄箱で凜花を待っていると、俺の取り巻きのウザイ女達に囲まれた。



「ねぇ…遊びに行こうよぉ」


俺は完全に無視。


そこへ凜花がやって来て。


「ヨウッ」


と手なんか上げて声をかけちまった…


馬鹿だ俺…


タイミング悪すぎ…

一斉に凜花に向けられる視線。



「何よアンタ!今度は陵弥にちょっかい出してる訳!?」


ちょっかい出してるのは俺だ!?



取り巻きの女は何も言わない凜花にキレた。




「ちょっと!何とか言いなさいよッ!
遊びなら陵弥じゃなくてもいいでしょッ!どーせ誰とでも寝る…『やめろッ!?』


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