500年の復讐
プロローグ
「いやぁっっ!!」
天気のいいある日、家のドアを勢いよく突き破って『ヤツラ』はやって来た。テーブルの椅子に座っていた私の腕を捻り上げて縄で固く縛る。
『ヤツラ』は男4人。黒い頭巾を被っている。噂に聞く『魔女狩り』だ。
でも私は魔女なんかじゃない。ただの人間だ。
2人がかりで私を縛り上げていく。残りの2人であの子を捕まえている。
「やめてっ!!この子に手を出さないでっ!!」
そして麻布で目隠しをされ、猿轡をされた。
もう声も出せない。
すると鼻に付く匂いの付いた麻布を無理矢理鼻に押し当てられる。すぅっと気が遠くなる。
―――あの子の声がする
―――怯えた声だ 泣き声もする
―――やめて
―――私はどうなってもいい だからあの子に手を出さないで
――――