500年の復讐
斧が『あの子』の肉に刺さった瞬間、血が一面に飛び散った。
「クックックッ―――」
異端審問官は不気味な笑い声をあげる。
「――――私の方針はねぇ」
だめだ。気が狂ってる。
「魔女容疑の奴の関係者を1人残らずこの斧で殺すんだ。この斧はねぇ、何十、何百もの関係者の血を吸ってきたんだ。こんな仕事してるとね、ストレスたまるの。けど、こうやって人殺す時、とっても気持ちがいいんだ。血を見るとねゾクゾクするの。快感になるの。だから堪らないんだよね。関係者にまず斧を見せるんだ。すると関係者はいろいろなことを叫びだす。恐怖のあまり言葉にならないの。」
気持ちが悪い。やめて――――