500年の復讐
そして異端審問官は『何か』の毛を掴み、私の目の前に掲げる。
「これは何か分かるかい?分かるだろう?『あの子』だよ。『あの子』の頭さ。私がこの手で切り刻んだのさ。」
これが――――『あの子』――――――
「どうだい?涙一つ流してないね。息子を殺されちゃったけど、あんた母親だろ?どう?感想は?」
異端審問官の目が爛々と輝いている。不敵な笑みを湛えたまま。
おかしい。こいつはおかしい。
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